第Ⅰ部 平成28年度総会

    開会挨拶(田沼支部長)
・神奈川支部も4年目に入り、地域に根付いた活動ができるようになってきた。
・研究紀要には、実践と理論の両方が入っている。今後も工夫した活動を展開していきたい。
・3月27日に、指導要領が一部改正でスタートした。内容と方法論の転換期である。
 これからの道徳も少しずつ改善していきたい。
・上廣倫理財団より協力を得ている。今後とも連携をとってよりよい活動をしていきたい。



    議長選出・・・・・本田理事選出

    議事

 ・平成27年度事業報告(森事務局)→承認
 ・平成27年度会計報告(三井事務局)→承認
        会計監査報告(代理神生事務局)
 ・平成27年度事業計画(案)(森事務局)→承認
 ・平成27年度予算(案)(三井事務局)→承認
 ・その他 4/1からの会則の変更について →承認




    議長解任

    新支部長挨拶及び支部役員の紹介(自己紹介)

    閉会挨拶(根岸理事)

第Ⅱ部 教育実践報告・記念講演

 テーマ「今求められる道徳科への課題
        ~問題解決的な学習で創る道徳教育~ 」

① 支部研究テーマについて(富岡理事)

 〇思考力をつけなければいけないという考えは、道徳科でも例外ではない。
 〇道徳科で問題解決的な学習をどう創っていけばよいのだろうか。
  →実際の指導での課題は。
    ・どのように問題意識をもたせるのか。
    ・どのような教材を使用するのか。
    ・どのような指導過程なのか。
    ・どのように話し合いを組織化していくのか。




② 研究実践発表・・・司会/三ツ木理事

 〇「 問題意識から創る主体的な道徳学習への構想
        ~教師主導から子ども主体の道徳学習へ~ 」

      櫻井 雅明 先生 (群馬県藤岡市立鬼石中学校)

  ・「学習モデルA」・・・導入で問題意識をもつ。問題意識を生み出す。
  ・「学習モデルB」・・・4人組で話し合いまとめる。
  ・「学習モデルC」・・・子どもの思いや願いを基に課題を創る。

   〇「問題意識をもつ力を養う」ことが大切である。
   〇場面設定が身近、印象に残る箇所が一点に集中する資料だと、スムーズな思考の
    流れを作りやすい。  →それが、主体的な学習態度につながる。
   〇児童の思いから始めるMY道徳は、児童の主体的な活動を促すには有効であろう。




 〇「 体験活動との関連を図った道徳の時間 」
      南雲 和子 先生 (川崎市立中原中学校)

  体験活動と道徳の時間を関連させて一連の学習を組み立てた。

    ① 地区防災訓練
    ② 防災講話
    ③ DIG
    ④ ミニ道徳    をセットにして流れを組んだ。

  道徳の時間では、「生命尊重」を取り上げ、子どもに課題を投げかけた。
  価値を一致させることが大切だと、改めて感じた。




③ 記念講演

 「今求められる道徳科への課題
  ~問題解決的な学習で創る道徳教育~ 」


      講師 柳沼 良太 先生
         (岐阜大学大学院教育学研究科准教授
             /中央教育審議会道徳教育専門部会委員)

  これからの社会で求められる能力は、答えのない問題に最善解を導ける能力である。
 そのためには、教師中心の授業から、子ども中心の授業にしていかなければならない。
 従来の道徳授業は、わかり切ったことを言わせたり書かせたり、現実問題に対応できなかったりと
 学年があがるにつれて、子どもの受け止めがよくないものだった。
  自分ならどのように行動・実践するかを考えさせ、自分とは異なる意見と向かい合い議論する中で
 道徳的価値について、多面的・多角的に学び、実践へと結びつけ、更に習慣化していく指導へと転換
 することこそ、道徳の教科化の大きな目的である。



  例えば、このような道徳の授業にしていくことが考えられる。

  ・対立する見解を考え議論する。
  ・道徳的価値をどうすれば獲得できるかを考える。
  ・「どんな気持ちか」だけではなく、「何をすべきか」「なぜそうすべきか」「自分ならどうするか」を問う。
  ・「あれか、これか(オープンエンド)」ではなく、第3、第4の道を考える。(最善策)
  ・「そうしたらどうなると思いますか。(結果)」を問う。
  ・「いつ、どこで、誰にでもそうするか?」「それで皆、幸せになれるか?(多面的・多角的)」を考える。
  ・全員が参加できるしかけや体験的な学習を考える。
   (2~4人で話し合う)(役割演技 ペア→みんなの前で)(別の場面のシュミレーションをしてみる)     
 いずれにしても、教師のアドリブ力が肝心であると同時に、子どもたちの「自他を尊重し、聞き合う関係」
 が前提になるだろう。



閉会挨拶(星野副支部長)

 


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平成28年度 日本道徳教育学会 神奈川支部総会
道徳フォーラム
2016.4.23
於 國學院大學 たまプラーザキャンパス