神奈川支部、第7回の学習会は、「心に響く道徳授業を目指して」というテーマで、横浜市立洋光台第一中学校の根岸校長先生にお話をいただきました。

 前半は、道徳の授業の構成について、横浜でスタンダードに行われている指導過程を紹介してくださいました。

○導入・・・「問題の意識化」を行う。今の自分の見方・考え方を確かめさせ、学習課題をもたせる。
○展開(前段)・・・「道徳的価値の把握」を行う。資料を通して道徳的価値を把握させる。
○展開(後段)・・・「自己を振り返る」段階。自己の生き方、人間としての生き方についての考えを深め、道徳的実践力を育成する。
○終末・・・「道徳的実践意欲の向上」をはかる。道徳的価値を実現しようという思いを抱けるように道徳的価値を強調する。

 この流れで主に横浜では、実践が行われているというお話がありました。



 後半は、実践を中心に紹介してくださいました。いくつかの資料をもとに、実際に授業をしてくれたり、
みなさんで考えましょう、と課題をいただいたりと、思わず引き込まれる展開でした。

 具体的には、
 ・『サッカー選手から学ぶこと』ということで、長谷部誠さんの「心を整える。勝利をたぐりよせるための56の習慣」を使って実際に授業をしていただいたり、
 ・テレビ番組「エチカの鏡」で取り上げられた『みんなで跳んだ』の映像資料を見て、一緒に考えたり、
 ・震災の際の新聞投書「母のバンザイ」を読み、参加者で討論したり、
 ・さだまさし「風に立つライオン」を聞き、心を打たれたり
と様々なアプローチで、授業を組み立てるヒントをくださいました。

 どの資料も心に響くものばかりで、涙したり、感動したりと、とても学びの多い時間でした。




   
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日本道徳教育学会 神奈川支部
第7回 神奈川支部学習会
2015.9.5
於 國學院大學 たまプラーザキャンパス1号館 

 「心に響く道徳授業を目指して」
               
 講師 根岸 久明 先生 <横浜市立洋光台第一中学校長>