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 学習会の第6回目は、神奈川支部の支部長、田沼茂紀先生の講演でした。
学習指導要領の改訂のポイントと、今後私達が考えて行かなければならない課題について、お話いただきました。

 「特別の教科 道徳」で、何がどう変わるのか ということについて、田沼先生が様々な情報の中から感じた現在の動向について、わかりやすくお話いただきました。



 「特別の教科 道徳 (道徳科)」への移行が意味するものとして
 ・現実的課題に対処する実効性
 ・より主体的・協働的に学ぶこと
 ・「考え、議論する」道徳教育への転換
 を挙げ、今後の道徳教育で育むべき能力や資質についてもお話いただきました。

 「道徳科」の目標から授業で育むべき資質・能力を明確にすると共に、「よりよく生きるための基盤となる道徳生を養うために『道徳的な判断力・心情・実践意欲と態度』を育てる意識を常に忘れないことが大切であることもお話されました。



 では、道徳でどのように「生きる力」培うのかについては、
  「思考力」を中核とし、それを支える「基礎力」と、その基礎力に基づいた「思考力」の使い方を方向付ける「実践力」の三層構造をイメージして育成していくことが必要である、ということをお話いただきました。

 また途中で何度も、参加者がグループで考え、意見を出し合う場面があり、参加しながら学べる会でした。



 そして最後に、子どもの道徳的成長を見守り育む評価については、多様な指導法を工夫する必要があるが、そのためには、明確な評価観点に基づく子どもの道徳的学びをパフォーマンス評価し、ポートフォリオしていくことが必要であろう、ということで、お話を締めていただきました。
 
   
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日本道徳教育学会 神奈川支部
第6回 神奈川支部学習会
2015.6.6
於 國學院大學 たまプラーザキャンパス1号館 

 「学習指導要領『道徳科』改訂のポイントとその課題」
                      
講師 田沼 茂紀 先生 <國學院大學教授>